初回血行再建術から8年後に複合的な広範囲間接的血行再建術を施行した小児モヤモヤ病の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
両側血行再建術から8年後に片側に再手術を施行した小児モヤモヤ病の1例を報告した.症例は12歳,女児で,4歳時に下肢脱力発作を生じ,他院にて両側EDAS,EGSを施行された.その後も徐々に知能発育が遅延し,左下肢脱力感が残存していた.脳血流検査で安静時低灌流と血管反応性障害を示した右大脳半球に対して,種々の方法を組み合わせた広範囲間接的血行再建術を施行した.術後,明敏性の改善と左下肢脱力感の消失,豊富な側副血行路の発達,安静時脳血流および血管反応性の改善を認めた.小児モヤモヤ病術後は,定期的にMRI,MRA,SPECTなどで経過観察し,1年経っても虚血症状や脳血流検査の改善が乏しい場合は,再手術を検討するべきである.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2003-08-20
著者
-
佐々木 潮
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
河野 兼久
愛媛県立中央病院脳外科
-
河野 兼久
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
河野 啓二
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
武智 昭彦
島根県立中央病院脳神経外科
-
武智 昭彦
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
武田 哲二
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
松本 洋明
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
光原 崇文
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
井上 明宏
愛媛県立中央病院脳神経外科
-
松本 洋明
愛媛大学大学院医学糸研究科脳神経病態外科学
-
佐々木 潮
愛媛県立中央病院 脳神経外科
-
武田 哲二
島根県立中央病院脳神経外科
-
光原 崇文
島根県立中央病院脳神経外科
-
河野 兼久
愛媛県立中央病院 脳神経外科
-
河野 啓二
愛媛県立中央病院 脳神経外科
関連論文
- 原発性脳室内出血の臨床的検討
- 脊髄クモ膜下出血を合併した特発性脊髄硬膜下血腫の自然吸収後に発症した脊髄クモ膜嚢胞の1例
- 術中迅速診断に圧挫細胞診が有用であった乳頭型髄膜腫の1例
- Interlocking detachable coilにて塞栓した破裂脳動脈瘤の研磨薄切切片による組織学的検討
- Choroid Plexus Papillomaの1例 : CT,MRI 所見についての文献的考察
- 重症クモ膜下出血患者に対する手術と治療成績
- 妊婦の破裂脳動脈瘤に対する血管内治療
- 中大脳動脈閉塞による亜急性期progressing strokeに対する緊急STA-MCA bypass術
- 頭部外傷における Talk and Die 8 症例
- 多発外傷を伴った重症外傷性基底核部出血の3例
- 移動性馬尾神経鞘腫の1例
- 初回血行再建術から8年後に複合的な広範囲間接的血行再建術を施行した小児モヤモヤ病の1例
- MRI-Fluid Attenuated Inversion Recovery法(FLAIR法)および拡散強調核磁気共鳴画像Diffusion Weighted Image (DWI)が術前診断をする上で有用であった Low Grade Astrocytomaの一症例
- 脳血管障害の開頭手術における手術支援システムの有用性と問題点
- 若年者原発性橋出血 : 自験例と23症例の検討
- 非機能性下垂体腺腫治療後の下垂体前葉機能 - 特にACTH系とTSH系について -
- 前大脳動脈窓形成の動脈瘤
- 急性期破裂脳動脈瘤患者の発熱と脳血管れん縮
- 脳動脈瘤を合併した巨大小脳天幕部髄膜腫に対する炭酸ガスレ-ザ-メスの使用経験
- 脳腫瘍を伴った結節性硬化症の1例
- 化膿性髄膜炎における抗生剤の髄腔内投与について
- 小型破裂脳動脈瘤の検討
- 急性期破裂脳動脈瘤に対する早期直達手術によるくも膜下凝血除去と脳血管攣縮
- 急性期破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血のCT像と脳血管攣縮
- 急性期破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血のCT像と神経学的重症度
- 三叉神経鞘腫root typeと鑑別困難であった聴神経鞘腫の1例
- TSH産生下垂体腺腫
- 我々の施設での外減圧術における頭蓋骨片保存法について
- Study on Recurrence of Hypertensive Intracerebral Hemorrhage
- 高血圧性脳出血 (被殻出血) の手術時期の検討:-片麻痺の術後機能予後と体性誘発電位の検討で-