もやもや病手術における硬膜止血操作のポイント(手術手技・周術期管理)
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概要
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もやもや病で中大脳動脈領域の虚血に対する外科的手術に際して,脳への側副路を形成している,あるいは将来側副路を形成する可能性のある中硬膜動脈を温存する基本的手技について検討を加えた.硬膜表面の出血は,主に骨弁を通して中硬膜動脈およびその分枝へ流入する側副路の断端からの出血であり,特に中硬膜動脈本幹およびその分枝からの出血は,その断端はほとんど中硬膜動脈側へ残っていたため,顕微鏡下にこれを吸引管で吸引して,その断端のみを電気凝固することで止血できた.以上の顕微鏡下の止血操作で,中硬膜動脈からの側副路を温存することが可能であった.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2002-10-20
著者
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