開頭術のための麻酔管理(<特集>顕微鏡視野ではわからない手術のセットアップの基本)
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概要
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開頭術のための麻酔管理には脳酸素需給バランスの維持, brain volumeの減少, brain protectionが重要である.吸入麻酔薬はいずれも脳血管拡張薬であり, 脳容積を増大させる.これに対しketamine以外の静脈麻酔薬は脳血管を収縮させ, 開頭術に有利である.barbiturateを中心としてさまざまな麻酔薬の脳保護効果が示されているが, 笑気ガスは脳虚血の予後を悪化させるので避けるべきである.開頭術のためには, 静脈麻酔薬propofolに鎮痛剤fentanyl, 筋弛緩剤vecuroniumを併用したtotal intravenous anesthesiaが最も適した麻酔と考えられる.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2000-06-20
著者
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