術後出血早期発見のためのICPモニタリング
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概要
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われわれは, 1997年1月〜1998年10月までに, 術後出血の早期発見の目的で, 85例の脳血管障害手術例において持続的頭蓋内圧測定を行った.手術後の頭蓋内圧は術後非出血群では, 術直後および術後1時間, 6時間, 12時間, 24時間でそれぞれ, 2.1±1.2, 4.3±2.6, 5.2±1.2, 6.2±1.4, 10.7±8.2mmHgであった.それに対して, 術後出血をきたした2例では, 術後12時間以内に急激なICPの上昇を認めた.今回の検討にて, 手術後早期のICPの急激な上昇は術後出血と強く相関していた.その早期発見という観点から持続的ICPモニタリングはきわめて有用であると考えられた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2000-02-20
著者
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川俣 貴一
東京女子医科大学脳神経センター 脳神経外科
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堀 智勝
東京女子医科大学脳神経センター 脳神経外科
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氏家 弘
東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
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岡見 修哉
東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
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川崎 浩遠
東京女子医科大学脳神経外科
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氏家 弘
東京労災病院脳神経外科
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川俣 貴一
東京女子医科大学附属八千代医療センター脳神経外科
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川俣 貴一
東京女子医科大脳神経センター脳神経外科
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川俣 貴一
東京女子医科大学 神経内科学
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川俣 貴一
東女医大先端生命医科研
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氏家 弘
東京女子医大
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圖見 修哉
東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
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堀 智勝
東京女子医科大学
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川俣 貴一
東京女子医科大学 医研究 先端生命医科
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氏家 弘
東京女子医大脳神経外科
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川崎 浩遠
Department Of Neurology University Of Iowa
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岡見 修哉
東京女子医科大学 脳神経外科
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