MRIでKernohan's notchを認めた破裂末梢性前大脳動脈瘤の1例
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概要
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症例は60歳, 女性で, 末梢性前大脳動脈瘤破裂による左急性硬膜下血腫で発症した.来院時, 昏睡状態, 瞳孔は両側とも散大し対光反射は消失, 除脳硬直肢位を示した.緊急に開頭し, 硬膜下血腫を除去, 外減圧術を行った.その後, 意識レベルは徐々に改善したが, 左片麻痺が明らかになった.MRI T2強調画像で小脳テントの延長線上の右大脳脚に病変を認めた.これはKernohan's notch周囲のmyelin destructionをとらえていると思われた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2001-08-20
著者
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西口 充久
岡山大学 医歯総研 神経病態外科
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東 徹
姫路中央病院 脳神経外科
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坂井 恭治
姫路中央病院脳神経外科
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西口 充久
姫路中央病院脳神経外科
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谷本 尚穂
姫路中央病院脳神経外科
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寺坂 薫
姫路中央病院脳神経外科
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菅谷 廣司
姫路中央病院脳神経外科
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杉生 憲志
岡山大学医学部脳神経外科
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寺坂 薫
姫路中央病院 脳神経外科
-
杉生 憲志
岡山大学大学院脳神経外科
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