自動車の走行線と競走路に於ける緩和曲線の形状の研究
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概要
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著者は本論に於て、計劃的に轉向角度 (Lenkungswinkel) を調制せる場合、即ち車の「ハンドル」を意識的に廻旋 (Umdrechen) せしめたる場合に畫き出される曲線(追跡線)を緩和曲線 (Uebergangsbogen) の素と成し、最も容易に極めて單純なる運轉操作によりて畫きださるる曲線を直ちに道路若しくは競走路に於ける緩和曲線に利用し得る事について述ぶる前に先づ此の曲線即ち追跡線の持つ各種の特性につき檢討を試みて居る。著者は該追跡線(即ち緩和曲線たり得る)の形状は一定條件の基に整然と確認豫側さるゝものと成し、これが決定條件を次の4種に分ちて居る。1)車脚距離(l) 2)車の速度(v) 3)轉向速度(w) 4)轉向時間(z) 上記條件によりて畫き出さるる曲線の形状が全く決定さるゝと共に上記條件の調節によりて異なりたる條件の基に同一曲線も畫き得る事を論じて居る。最後に環状競走路の設計指針について述べて居るが、本論に於ては總べて著者獨自の理論に終始して居る。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1933-08-05
著者
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