1407 プロジェクト上流工程での品質兆候因子 (QVS) 検査 : 医学における診療プロセスをヒントにしたプロジェクトにおける迅速な品質検証の実践例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昨今のIT市場ではプロジェクトの品質管理の重要性について論じる論文や書籍は枚挙に暇がないが, その実践的なノウハウや初心者にわかりやすい説明が, 筆者の知る限りあまりない。またソフトウェア工学史上の「インスペクション」や「ウォークスルー」[1]はその有用性が再評価されているが, 現代のプロジェクトにて望まれるスピード感やコスト効果に対してこれらだけが有効解かどうか十分に検討されてはいない。そこで本稿は, 医学における救急医療のプロセスにヒントを得た, プロジェクト上流フェーズにおける迅速な品質検証の実践例を紹介する。特に品質徴候因子(Quality Vital Signs : QVS)という上流成果物の品質検証基準に焦点を当て, プロジェクトを実践するPM, PL自らがどのように品質検証すべきかを考察する。ここに紹介する「より速くより多く」欠陥とリスクを検出するための様々な工夫・ノウハウが, IT市場全体に貢献することを切に願う。
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2003-09-09
著者
関連論文
- 要求仕様書品質とプロジェクト成否の関連
- 1407 要求仕様書にみられる欠陥の関連性(一般セッション)
- 成果物からみた要求定義
- 5 第三者インスペクションによる品質検査と欠陥予防(ソフトウェアレビュー/ソフトウェアインスペクションと欠陥予防の現在)
- プロジェクトの健全性を測定する : プロジェクト上流フェーズにおける測定ベースの方針決定(問題や失敗に学ぶ)
- 1202 上流フェーズ品質工学5つのV : 品質の定量的・定性的な可視化の重要性(一般セッション)
- 1505 プロジェクトの健全性を測定する : プロジェクト上流フェーズにおける測定ベースの方針決定(一般セッション)
- 1301 品質メトリクス測定とリスク・マネジメントの連動に関する一考察 : QUACKモデル(一般セッション)
- 1407 プロジェクト上流工程での品質兆候因子 (QVS) 検査 : 医学における診療プロセスをヒントにしたプロジェクトにおける迅速な品質検証の実践例
- 1405 "Smoke Sensor System" としての Quality Inspection の適用事例 : 品質インスペクション技法適用によるソリューション・リスクの最小化と成果物品質の向上例