協調プランニングにおける動的組織再編とメタレベル整合戦略 : 追跡ゲームにおける考察 (<特集> マルチエージェントと協調計算)
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概要
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本稿では,共通目標が動的に変化する環境でのマルチエージェントによる協調プランニングに関して,環境の変化に適応して動的に組織スキーマを再編しながら共通目標を達成する手法と,そのような動的組織再編を実現するためのメタレベル整合戦略(エージェント間で,どのような組織スキーマをとるかを決定するためのメタレベルの戦略)を提案し,追跡ゲームを用いてそれらの評価・考察を行なう.メタレベル整合戦略の設計に関しては,(1)共通目標への接近度合の変化量,(2)エージェント間の共有知識量,そして,(3)協調組織におけるエージェントの意思決定の自由度,の3つを考慮する.メタレベル整合戦略の概略は次のようになる.現在の組織スキーマによる協調プランニングで,ある定数ステップ以上の間,共通目標への距離が改良されない場合,その組織スキーマは有効でないと推定し,次に有効と思われる組織へと変更する.本稿の最後では,このメタレベル整合戦略に基づく動的組織再編による協調スキーマの限界性能について報告する.
- 日本ソフトウェア科学会の論文
- 1995-01-17
著者
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