オブジェクト指向概念を拡張した知識表現言語 KRS とその応用
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概要
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この論文では,PROLOG上のオブジェクト指向型言語を用いて開発した知識表現言語KRSの言語仕様とその実現方式を論じ,KRSの応用として日本語の構文&意味解析の一方式を述べる.KRSは,基本的な知識をオブジェクト指向概念におけるオブジェクトを用いてモジュール化する.異なるオブジェクト内にあるスロットの同値関係を表現するためにオブジェクト指向概念を拡張して「スロット・ユニフィケーション」機能を導入した.さらに,「オブジェクト・スペシャリゼーション」機能により,外部から受ける制約にしたがってオブジェクトを自動的に特化させる.また,オブジェクト指向型言語を用いてKRSシステムを実現したことで言語の拡張が簡単に行える.日本語の構文&意味解析は構文解析とKRSを用いた意味解析を融合させて行う。KRSを用いることで日本語の句構造に対応した意味構造を簡潔に表現することができ,使役文などを適切に解析することが可能となる.
- 一般社団法人日本ソフトウェア科学会の論文
- 1986-10-15
著者
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