Early bifurcationに発生した中大脳動脈瘤の手術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中大脳動脈瘤の80-85%はbifurcationに発生し, 到達するということに関しては脳表に近いという点で最も容易である. しかしprebifurcation M1の短い, いわゆるearly bifurcationの症例では, 術前予想したより動脈瘤への到達に手間取ったり, 瘤の全周を十分に露出するのが困難なことがある. その理由は動脈瘤がsylvian fissureの比較的深部に位置したり, sphenoid ridgeやdeep sylvian veinに囲まれて術野の展開がしにくいことにある. 成書や論文の写真では明らかにそれと考えられる所見が提示されているが, early bifurcationの動脈瘤の特徴的な手術所見に関する報告は渉猟しえた範囲ではない. 著者らは最近の経験からearly bifurcationに発生した中大脳動脈瘤の手術における注意について報告する. 対象と方法 1. Early bifurcationの定義 early bifurcationの明確な定義はないが, 分岐部までのM1の長さの平均は15-16mm, 17.92mmとされている.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2004-07-31
著者
関連論文
- 組織置換型人工硬膜の多施設間共同臨床試験 : GM972の有用性に関する検討
- 頭蓋内圧脈波--圧脈波発生に関する考察と頭蓋圧環境を知る手段の有効性について
- 頭蓋内圧亢進における硬膜外圧波形の変動--実験的研究
- 2 特発性脊髄硬膜外血腫の2例(1.血管性病変,第57回 近畿脊髄外科研究会演題抄録,研究会報告)
- 未破裂脳動静脈奇形の治療 : 一般市中病院での経験
- Early bifurcationに発生した中大脳動脈瘤の手術
- 4.脳神経外科専門医5, 000人時代 : 課題と展望
- 進行性の臨床経過を示した特発性頸部内頸動脈解離の1例