ドイツ企業における環境保全人材養成マネジメント
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概要
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ドイツにおける環境対策が国際的にも先進的であり、その成果も各方面から注目されていることは周知のところであるが、その対応を具体的にみると、この環境問題に対応するための環境関連職種の新設とそれに基づく人材養成、つまり環境対策に適合する職業教育界との連携が大きな役割を持つことがわかる。1980年代から職種養成が開始された環境業務専門労働者職種だけでなく、すでに1970年代から開始された大学課程環境専攻職種資格者の養成がその基盤をなしている。それらの職業教育社会的基盤の上に、ドイツの各企業は、そこで養成される専門職業人の雇用と配置をテコに、企業内セミナーの実施、さらに環境関連人材養成団体による各種セミナーへの自社従業員の派遣を通して、環境保全業務の一層の効率化と後継者の養成を実現している。ドイツの各企業が環境保全業務に関連して法的に配置・任名が義務付けられている環境保全責任者(Umweltschutzbeauftragte)がそれらの保全活動の中心なのである。
- 2000-10-28
著者
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