ケース・ティーチングと学習
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概要
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経営教育の一方法としてケース・メソッド(日本ではケース・スタディーあるいは事例研究と呼ばれている)がある。ケース・メソッドの目的は、知識(Knowledge)の開発にあるのではなく、ハーバード・ビジネススクールの理念を述べた"An Era"という書物に「Because Wisdom cannot be told..」と記されているように、知恵(Intelligiance)の開発にある。ケース・メソッドでは、現実の経営現象を記述したケース(事例)がまず学生に与えられる。ケースにはニュースや企業での取材に基づいた経営現象が記述されており、学生は「ケースに記述されている状況を整理し、問題は何なのか?、もし自分が当事者として責任ある立場に立っていたら、どのようにその問題を解決するか等々」を、自分で考え、状況を整理・分析し、考えられる解決案を持ってクラスに出席する。クラスでは学生に対して、各自の説明が求められ、その説明の妥当性に対する討論がインストラクターによる指導の下で行われる。このような教授法は教師が学生に対して「正解」を伝授するという講義方式とは異なっている。このワークショップではサンプルケースをもとに、参加者にケース・ティーチングのデモンストレーションを行う。
- 日本マネジメント学会の論文
- 1999-10-30
著者
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