成功するソフトウェア開発のためのソフトウェアプロセス改善活動

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概要

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• 弊社における従来のソフトウェアプロセスにおいては, 開発者の経験に基づく作業傾向が強く, 特に新規開発型システムの場合にユーザニーズの漏れや開発工程の遅れ等といった問題が多く発生していた. そこで, プロセス品質の向上は製品品質の向上とつながっているとの認識から, 先の問題点を改善しかつソフトウェア製品の品質向上と, プロジェクト推進上の体質改善を図るためにソフトウェアプロセスの改善活動を実施することとなった. まず, プロセス改善活動のベースを作るために, リスク管理プロジェクトを発足させ, 開発プロジェクトに既に存在するリスクと今後起こりうるリスクを読み切り, リスク対策を施してプロジェクトを成功に導く事から始めた. それと並行して, プロセス改善のガイドラインとしてCMM(Capability Maturity Model)を取り上げ, プロセス成熟度レベル2を目標にプロセス改善指針を作成した. それに基づいて, 改善対象となる開発プロジェクトのフォローを行い, 現在に至っている. 同時に, 品質指標や信頼性評価技術などをソフトウェアプロセスへ効果的に導入することで, 製品品質の向上と確保に積極的に取り組んでいる. 本論文では, 特にソフトウェアプロセスの入口に当たる要件管理と出口に当たるソフトウェア品質保証に焦点を当て, それについての改善事例と得られた効果を述べる.

• プロジェクトマネジメント学会の論文
• 2001-04-15

著者

• 山田 茂

  鳥取大学大学院工学研究科社会経営工学講座

• 山田 茂

  鳥取大学工学部社会開発システム工学科

• 福島 利彦

  株式会社日新システムズ品質保証部

• 福島 利彦

  (株)日新システムズ

• 江崎 美保

  (株)日新システムズ管理部

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