葉面処理^<14>C-glyphosateのサトウキビ植物体内における転流について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
サトウキビの栽培に用いられる登熱促進剤グリフォセートの蔗苗や株出に及ぼす影響を知るため, ^<14>C-グリフォセートの葉面散布処理のサトウキビ体内での転流について検討した.処理後1週間では, 処理した^<14>C-グリフォセートの70%は処理葉身中に残留し, 極めて少量の^<14>C-グリフォセートが, 植物体全部位に検出された.^<14>C-グリフォセートは, 葉身表皮から植物体内に浸透し, 速やかに頂端生長帯および巻葉部へ転流した.巻葉部から遠い葉身に処理したものより, 近い葉に処理したものが, 頂端生長帯及び巻葉部への^<14>C-グリフォセートの転流量が多く, また, 植物体の部位別では, 葉鞘より葉身, 節間部よりは節部で転流量が多かった.処理後8週間の部位別乾物重当たり, グリフォセートの転流量は, 処理した葉身とそれに接した部位を除いて, 茎頂端部が最も高く(4.29ppm), 次いで節部(0.20〜0.39ppm), 伸長した腋芽(0.18〜0.5ppm)およびひこばえ(0.19〜0.27ppm)の順で高かった.それに比べ節間部は0.15〜0.22ppmと低かった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1991-12-01
著者
関連論文
- 熱帯農産物の需給と展望 : I. 嗜好料類について
- 31 陸稲と水稲間の耐寒性について(続報)
- 50. 陸稲と水稲間の耐寒性の差異について
- サトウキビの生育およびその糖蓄積に及ぼすアブシジン酸の影響
- 子実用アマランサスの導入に関する研究 : 第2報 窒素施肥の相違が生育・収量に及ぼす影響
- インド型および日本型水稲の生態学的研究--潅漑水深の差による形態形成と収量について
- 子実用アマランサスの導入に関する研究 : 第1報 種子の形状と発芽特性
- 沖縄県の小規模農地におけるサトウキビの品質改善 : 生長抑制物質(グリフォサート)の処理法と糖蓄積効果
- サトウキビの生育および糖蓄積に及ぼす葉身裂傷処理および葉数制限の影響
- 葉面処理^C-glyphosateのサトウキビ植物体内における転流について
- サトウキビの登熟に及ぼすサイクロヘキサンジオン系化合物の影響について : グリフォセートと比較して
- サトウキビの生育ならびに登熟に及ぼすGlyphosateの葉面処理の影響
- サトウキビ苗の発芽に関する研究-1-節位別蔗苗の発芽特性とその形質