ベトナムにおけるサポジラ3品種の果実形質および果実内糖組成の特性

概要

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ベトナムで栽培されているサポジラ3品種の果実特性,成熟過程および収穫後における果実内の全糖含量と組成別含量の変化を調査した.果実重,果肉重,および果実重に対する果肉重の割合は'Ta'が最も大きく,次いで'Xiem','Day'であった.'Xiem'と'Day'は卵形,'Ta'は球形であった.食味は'Xiem'が最もよく,次いで'Day','Ta'の順であった.果実内のタンニン除去のため5%ポリエチレングリコール(PEG)を添加した果汁中の可溶性固形物含量(TSS)は果実の成熟に伴って増加した.内果皮色がYellowおよびDark yellowであった果実の全糖含量およびTSSは'Xiem'で最も大きく,次いで'Day','Ta'の順であった.成熟過程における3品種間のフルクトースおよびグルコース含量には相違がなかったが,スクロース含量は著しく変化し'Ta'に比べて'Xiem'や'Day'で多く蓄積した.よって,全糖含量の品種間差異はスクロースの蓄積量と関係していた.次に,内果皮色がlight vellow とYellowの'Xiem'果実を用いて,貯蔵後の果実内糖含量を調査したところ,全糖および組成糖含量の変化は収穫した果実の熟度によって異なったが,果皮色がlight vellow になった果実から収穫が可能であった.
2003-09-01