ケニヤにおける夏秋ギク系大輪ギクの露地圃場での切り花栽培 : 第1報 エセフォン散布および母株冷蔵処理が生育と開花に及ぼす影響
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概要
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ケニヤで夏秋ギク (Dendranthema grandiflorum (Ramat.) Kitamura)系大輪ギクの露地無電照栽培技術を開発するため,エセフォン散布と母株の冷蔵処理が生育と開花に及ばす影響を現地と日本の夏季でケニヤを想定して検討した.供試したいずれの品種も,無処理区に対してエセフォンの散布区は開花要日数が長くなり,葉数が増加し切り花長の長い切り花が得られた.200mg/lのエセフォン散布回数と開花要日数,切り花品質の関係では,開花要日数に'精雲'の3回散布,'サマーイ***ー'で5回敗布が最も長く,葉数は'精雲'および'サマーイ***ー'とも4回散布が最も多かったが,切り花長は'精雲'が3回散布,'サマーイ***ー'で4回散布が最も伸長した.両品種とも,エセフォン200mg/l散布回数3回〜4回が,0回〜2回に比ベ切り花重と茎径は大きく,節間長は短かった.いずれの品種もエセフォン散布に母株冷蔵を組み合わせると,開花要日数と葉数が増加すると共に,切り花長もより長くなり無処理区より約60%伸長した.またケニヤを想定して日本の夏季に'精雲'のエセフォン3回散布,'サマーイ***ー'および'スーパーイ***ー'の4回散布区における最終散布濃度をO〜1,000mg/lとして検討したところ,切り花長は'精雲'は200mg/l,'サマーイ***ー'は600mg/lそして'スーパーイ***ー'は800mg/l区で最も長かった.これらの切り花の長さは,日本市場におけるキク切り花,一級品に必要な80cmに達しなかった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 2003-06-01
著者
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