表参照方式Hough曲線描画における表構成の効率化と高速化
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概要
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Hough変換は, 低品質画像から各種の基本図形を抽出する有力な手法であるが, 処理に時間を要することが問題となっている.これを解決する方法として表参照方式がある.本文は, Hough曲線を正弦関数表を用いてθ-ρ平面に高速描画する際の表の構成法について述べている.表容量, 演算ステップ数, 演算時間, 誤差等の面から検討を加え, Hough変換の基本式ρ=x・cosθ+y・sinθを変形してρ=γ・sin(θ+φ)の形で用意することが最適であるとの結論を得た.これにより, θ-ρ軸分割数が512(9ビット)のとき, 表容量は384KBとなる.この表参照方式はソフトウェア, ハードウェア処理のいずれにも適用可能であるが, ソフトウェア処理での実験の結果は, 上記基本式での描画に比し, 描画時間は1/80であった.また, ハードウェア処理では軸分割数512(9ビット)のシステムを市販のROM1個を用いた構成で作成し, θ-ρ平面の一点あたり100nsで描画できることを確認した.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1994-06-20
著者
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