1インチ200万画素CMDイメージセンサ(論文<論文小特集>固体撮像技術)

概要

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今回, 低消費電力で高スミア耐性が期待できるCMD(Charge Modulation Device)を用いて, 1125/60高精細度テレビジョン方式スタジオ規格(BTA S-001)に適合する1インチ200万画素イメージセンサを設計, 試作, 評価したのでその結果を報告する.低消費電力と高スミア耐性を目標に設計した結果, 206mWの低況費電力, および-123dBという良好なスミアレベルを達成した.光電変換特性は線形であり, 370nA/lx(蓄積時間=1/60s, Tc=5100K)という大きな信号電流を得た.さらに, 残像は次フィールドにおいて測定検知限界(飽和信号電流の0.1%)以下であった.本結果により, 1インチ200万画素CMDイメージセンサは, X-Yアドレス方式であることによる低消費電力, 内部増幅型による高スミア耐性, 大信号電流, MOS型フォトダイオード構造であることによる無残像など, 各種の優れた特長を有することを実証した.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1993-02-20