2種類の蛍光体によるビームインデックス方式の位相誤差の解析
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概要
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ビームインデックス方式カラーディスプレイのビーム位置検出の安定化手法について検討し, 3原色蛍光体1トリプレット毎に2種類の異なったインデックス蛍光体を1組用いる方式を開発した.新方式では, 青と赤の間に紫外短残光蛍光体を配置し, 緑蛍光体に緑短残光蛍光体を混合して, インデックス蛍光面と3原色蛍光面を一層に形成し, 製造を容易化している.また, 混合蛍光体のストライプ幅を赤や青の2倍として, 白バランスを保っている.新方式による位相誤差(φ_E)の低減効果, および新蛍光面構造が色純度(C_s)に及ぼす影響について理論解析を行った.赤色再生時には, トリプレットピッチに対する相対ビームスポット径D_nが1/6の場合にφ_E=3.5°およびC_s=97%, D_n=1/3では6.7°および86%, D_n=1/2では9.7°および65%を得た.1.5型試作機(D_n≒1/2)の測定結果は, 解析と傾向が比較的よく一致しており, 小型ディスプレイとしては実用領域の画質を得た.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1991-11-20
著者
-
井上 文夫
(株)日立製作所映像メディア研究所
-
渡邊 敏光
株式会社日立製作所映像メディア研究所
-
安藤 久仁夫
株式会社日立製作所横浜工場開発部
-
井上 文夫
株式会社日立製作所映像メディア研究所第2部
-
實方 寛
株式会社日立製作所映像メディア研究所第2部
-
江渡 正容
株式会社日立製作所映像メディア研究所第2部
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実方 寛
株式会社日立製作所映像メディア研究所第2部
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渡邊 敏光
株式会社日立製作所映像メディア研究所第2部
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江渡 正容
株式会社日立製作所映像メディア研究所
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