背面変調方式フラットCRT : カラー化と特性の改善

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概要

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我々が研究を進めている背面変調方式フラットCRTは, 薄型軽量で大画面の高画質テレビジョン受像機に応用できる可能性を持っている.本フラットCRTの実用化を目指し, (1)支持壁の電位影響を取り除く方法, (2)カラー画像表示の方法, (3)垂直解像度と輝度の改善, について検討した結果を報告する.まず, 支持壁の電位影響に関しては, 真空チェンバ内における小型モデルによる実験と計算機シミュレーションから検討し, 高抵抗材料の塗布が対策として有効であることを明らかにした.次に, カラー画像表示に関しては, 実際にカラー表示回路を製作し, カラー画像表示が可能であることを確認した.また, 新しい垂直アドレス駆動方法を提案し, 真空チェンバ内における小型モデルによる実験によって, 垂直解像度と輝度が改善されることを確認した.以上の検討を通じ, 本フラットCRTがテレビジョン用ディスプレイとして有効であることを示している.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1994-05-20

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