創薬における探索薬物動態スクリーニング(II) : 代謝スクリーニングにおけるin vitroとin vivoの相関性の検討
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概要
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肝臓での代謝安定性は経口吸収性とともに生体内利用率に影響する重要な因子であり, その最適化は多くのプロジェクトにおける最重要課題の1つである. 一般に代謝試験には肝ミクロソーム系又は単離肝細胞系が用いられている. 肝細胞系はphaseI及びII代謝活性, さらに肝取り込みや胆汁排泄に関与する膜輸送系を有しており, 開発候補品を初め薬物の詳細な代謝検討に使用されている.しかし非凍結及び凍結ヒト肝細胞の場合コストが高く付くこと, またロット間の代謝活性の個体差が大きいこと, そしてロボットへの適応が難しいことから, 創薬の初期スクリーニングには適していないものと考えられる. 一方, 肝ミクロソーム系では細胞質の酵素によるphaseI及び硫酸抱合活性などのphaseII代謝を測定することができないが, 主代謝酵素であるcytochromeP450(CYP)活性が存在し,いずれの種についてもミクロソームを容易に入手できる. 特にヒトではハイスループットスクリーニング用として多くのドナーから調製されたミクロソームが市販されている.
- 社団法人日本薬学会の論文
- 2005-01-01
著者
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松田 健一
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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小村 弘
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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茂本 友貴枝
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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河原 亥一郎
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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阿野 理恵子
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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村山 洋子
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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森脇 俊哉
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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吉田 長弘
バイエル薬品(株)中央研究所探索薬物動態分野
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小村 弘
バイエル薬品中央研究所
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