院内製剤ブロー氏液(酢酸アルミニウム溶液)の製剤学的・薬理学的評価と迅速調製法の開発

元データ 2004-11-01 社団法人日本薬学会

概要

慢性中耳炎の代表的な起炎菌として黄色ブドウ球菌,連鎖球菌,インフルエンザ菌,及び緑膿菌などが知られている.これら起炎菌のうち,黄色ブドウ球菌の検出率は約50%で,中でもメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)の占める割合は近年増加する傾向にある.MRSAに感染した中耳炎では感受性のある抗菌薬を選択し使用するものの完全には除菌できない症例が多く,難治性中耳炎として分類されている.ブロー氏液(Burow's solution)とは,19世紀後半にドイッの医師Karl August Burow(1809-1874)により収斂,消毒剤として考案されたpH約3の酢酸アルミニウム溶液である.欧米では,現在に至るまで継続して使用されており,20世紀後半においても,ブロー氏液やその他の酢酸アルミニウム液に関する論文が散見される.わが国においては,第四改正日本薬局方(1920年)に酢酸アルミニウム液として収載され,防腐や消毒,収斂剤として使用されていたが,その後,抗生物質の普及によりその使用頻度は低下し,第八改正(1971年)で削除されるに至った.

著者

夜陣 紘治 広島大学
夜陣 紘治 広島大学大学院医歯薬学総合研究科・耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
湯元 良子 広島大学大学院医歯薬学総合研究科医療薬剤学研究室
酒井 正彦 広島大学病院薬剤部
木平 健治 広島大学病院薬剤部
高野 幹久 広島大学大学院医歯薬学総合研究科医療薬剤学研究室
益田 慎 広島大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
夜陣 絋治 広島大学医学部耳鼻咽喉科学教室
夜陣 紘治 広島大学 医学部歯学部附属病院 耳鼻咽喉科
夜陣 紘治 東京医科大学 医学部 耳鼻咽喉科
夜陣 紘治 広島大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
夜陣 紘治 吉田町立吉田総合病院 耳鼻咽喉科
板羽 秀之 広島大学病院検査部
神辺 眞之 広島大学病院検査部
石橋 祐子 広島大学大学院医歯薬学総合研究科医療薬剤学
村上 照夫 広島大学大学院医歯薬学総合研究科医療薬剤学
新谷 洋通 広島大学病院薬剤部
板羽 秀之 広島大学医学部附属病院検査部
益田 慎 広島県立広島病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科
木平 健治 広島大学病院
神辺 眞之 広島大学病院 診療支援部
板羽 秀之 広島大学病院医療安全管理部感染管理室
板羽 秀之 広島大学病院 診療支援部
村上 照夫 広島大学大学院医歯薬学総合研究科医療薬剤学研究室
新谷 洋通 広島大学医学部付属病院薬剤部
神辺 眞之 広島大学病態臨床検査医学
夜陣 紘治 広島大学 大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学
夜陣 紘治 広島大学 大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻病態制御医科学講座耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学
Kihira K 広島大学病院薬剤部
高野 幹久 広島大学大学院医歯薬学総合研究科
木平 健治 広島大学病院 臨床研究部
高野 幹久 広島大学大学院医歯薬保健学研究院医療薬剤学研究室

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