患者個人情報を利用した抗悪性腫瘍剤チェックシステムとその評価
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概要
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A checking system was developed for risk management of injectable anticancer drug use. Because the dosage and administration of injectable anticancer drugs vary with each patient, checking the prescription and aseptic i.v. admixing can be markedly complicated and time-consuming for pharmacists. The system we investigated in this study provided real-time checking of dosage, drip infusion rate, dosing periods, and dosing-free periods. The prescription parameters for this check included height, weight, body surface area, the medical history of each patient, the patient's ICD10 code' and disease indication from the package insert. Moreover, when preparing for aseptic i.v. admixing, the liquid volume after the anticancer drug has been mixed with other injectable drugs is calculated automatically. The time limits for stability after mixing and clinical laboratory test results are listed on the Work Sheet. As a result, 24 medication errors were prevented in the first 6 months of use of this system. These consisted of over- and under-doses, excessive dosing periods, insufficient dosing-free periods' etc. The time required for preparation of aseptic i.v. admixing decreased by 73% after introducing this system. Because clinical laboratory test results were referenced beforehand, patients to whom the drug should not be administered were recognized in advance. Thus 13 such cases were identified before i.v. admixing. Therefore this system may be useful in terms of rational anticancer drug use and risk management.
- 2002-06-01
著者
-
神谷 晃
山口大学医学部附属病院
-
石本 敬三
山口大学医学部附属病院
-
石光 淳
山口大学医学部附属病院薬剤部
-
石本 敬三
山□県病院薬剤師会注射調剤特別委員会
-
内田 豊
山口大学医学部附属病院薬剤部
-
内田 豊
山□県病院薬剤師会注射調剤特別委員会
-
石本 敬三
山口県薬剤師会医療安全委員会
-
大坪 泰昭
山口県病院薬剤師会リスクマネジメント小委員会
-
大坪 泰昭
山口大学医学部附属病院薬剤部
-
谷岡 百恵
山口大学医学部附属病院薬剤部
-
藤本 直子
山口大学医学部附属病院薬剤部
-
内海 敬子
山口大学医学部附属病院薬剤部
-
大坪 泰昭
山口大学医学部附属病院
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