遍在アンテナを用いたOFDM信号のSDMA受信方式における伝搬路推定方式の検討

概要

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ROFリンクを用いた遍在アンテナシステムは、サービスエリア内に遍在配置された複数の基地局アンテナを用いてユーザ端末からのRF信号をその形態を保持したまま制御局に収集し,一括して処理できるので,同一周波数干渉除去が容易に実現できる.従って,本システムには同一周波数帯域を用いる多ユーザのOFDM信号を空間分割多元接続(SDMA)により収容できる.しかし、この干渉除去の実現には、それぞれのユーザ端末から複数のアンテナを経たいくつかの伝搬路について周波数応答を高精度に推定することが不可欠である.そこで本報告では、遍在アンテナシステムにおいてOFDM信号のSDMA受信のための伝搬路周波数応答の推定方式について検討する。伝搬路推定方式としてパイロットシンボルの周波数/時間/符号分割多重に加え,パイロットサブキャリアを時間分割,符号分割する方式を提案し、それらの推定精度、電力効率、周波数利用効率について計算機シミュレーションで評価する.また、最適なパイロット挿入法について考察する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-08-23