「白い雪」は本当に白いのか : 表記法とテクスト構造の観点から
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概要
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小論は森田(1993)と対をなす。前論文では,日本語の形容詞「白い」にあっては,シニフィアンとシニフィエが互いに呼びあうような構造になっていること,つまり「白い」は,それを構成する音それ自体に白さを感じさせるものがあるということを指摘した。本論文では,日本語特有の表記法やテクストの構造もまた白さを高める要因となりうることを示す。This is a sequel to Morita(1993).Asked for an answer to the question propounded by the title,the last paper probed the relationship between the signifiant and signifie as to the Japanese expression ‘shiroi’(white).It clarified that the relation is so stable as to be called‘non-arbitrary’and this is why the native speakers always feel a sense of whiteness in it.The present paper views the same problem from new angles-the manner of expression and the text structure.
- 大阪教育大学の論文
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