ボードレールの「猫たち」をめぐる言語学的論争(2) 何が詩にとって関与的であるのか
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概要
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本論文は,森田(1995)の続編である。小論では,Jakobson and Lévi-Strauss (1962)[以下,J&L(1962)]における,ボードレールの「猫たち」(Les Chats)の分析が,Jakobson (1960)の提唱する詩の原理をどのように反映しているかについて検証しつつ,Delcroix and Geerts ed. (1980)[以下,D&G ed. (1980)]において展開されているヤコブソン批判が,原理そのものの否定ではなく,目的意識の違いを示しているに過ぎないということを明らかにする。The present paper is a sequel to Morita (1995). Our concern here is to show that the criticism leveled at the Jakobsonian methods by the writers of Delcroix and Geerts ed. (1980) is not the denial of principles. We wish to demonstrate that the difference lies in their purposes in view, while discussing about the influence of the poetic principles proposed in Jakobson (1960) on the analysis of Baudelaire's 'Les Chats' in Jakobson and Lévi-Strauss (1962).
- 大阪教育大学の論文
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