アオムシコマユバチの寄生活動に関する研究 : VI. 種々の糖液の濃度と成虫の寿命について
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概要
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アオムシコマユバチの寿命と糖の種類並びに濃度との関係を明かにするために1955年(5月-7月)本研究を実施し, 概ね次の如き成績を得た(但し糖の種類は各表参照).1) アオムシコマユバチの寿命を保たせる上には単糖類ではGlucose, Fructose, 寡糖類ではMaltose, Saccharose (Sucrose)それに食品としての精製白糖, 蜂蜜等が良い成績を示し, Mannose, Galactose, Lactose等は成績不良であつた.中でも本寄生蜂に対してはSaccharose, 精製白糖, 蜂蜜の3者が最も成績が良好のように思われた.2) 之等の糖の最適濃度は10∿20%位であつたが, どちらかといえば20%の方が幾分成績良好であつた.10%以下及び20%以上の濃度では何れも成績良好でなかつた.3) 本実験に用いた香川県産アオムシコマユバチの寿命は成績の良好な糖液を用いた場合大体平均して10∿13日程度であつた.
- 1956-10-01
著者
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