廃止塩田趾の集落における Preimium Sumithion による蚊駆除試験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
香川県坂出市郊外の廃止塩田跡の集落地帯において, 1965年7月, fenitrothion (Sumithion)による蚊の駆除実験を実施し, 次のような成績をえた. 1) 実験地付近に生息を認めた蚊は, アカイエカ, コガタアカイエカ, オオクロヤブカ, トウゴウヤブカ, ヒトスジシマカ, シナハマダラカの6種であつたが, とくに, アカイエカの発生源として, 重視すべき区域がその中に存在した. 2) 各人家における夜間の蚊侵入数, ならびに主な発生源の近くに設置した誘殺灯による蚊の捕殺数からみても, fenitrothionによるアカイエカの防除効果は認められた. 3) シナハマダラカの, 誘殺灯による捕殺数は, 7月下旬にとくに多かつたが, これはその頃の周辺部水田における大量の発生によるものと思われる.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1966-12-31
著者
関連論文
- アオムシコマユバチの寄生活動に関する研究 : VI. 種々の糖液の濃度と成虫の寿命について
- イエバエに対する Hempa の不妊効果について (2)
- アオイラガの生態知見
- 廃止塩田趾の集落における Preimium Sumithion による蚊駆除試験
- 香川県における3種毒蛾の生態概説(四国地方における主要衛生害虫の生態学的研究 I)
- イエバエ成虫に対する BHC 乳剤, Sevin 乳剤およびその等量混合乳剤の殺虫効果
- ヒトスジシマカ Aedes albopictus の生態知見
- 流下式塩田の害虫オオツノハネカクシの生態に関する知見
- 香川県地方におけるクロゴキブリの季節的消長
- 四国南東部におけるカタンシロアリの分布
- ミノウスバの生活史について
- オリーブアナアキゾウムシに関する知見補遺