視点追従型立体プロジェクタにおける追従遅延補償方法
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概要
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レンチキュラ方式の視点追従型立体プロジェクタは、動画化、大画面化が可能なメガネ無し立体ディスプレイであり、観察者の視点の位置も限定されない。我々の提案した回転平行平板ガラスによる画像シフト光学系を用いた視点追従型立体プロジェクタは、光学系が小型軽量なために高速な追従応答特性を得ることが可能である。ただし、観察者の視点追従制御に遅延(60ms)が存在するために、観察者の視点の速度に比例して追従誤差が増大する。そのため、視点を高速で移動すると、観察者の両眼が一時的に液晶パネルのブラックマトリクスに相当する領域に位置し、観察者は視点移動に伴う明るさの低下感を感じてしまう。前回我々は、画像を左右方向に細かく振動させる光学系を用い、追従誤差に対する光学系のマージンの拡大を行った。今回視点追従のさらなる高性能化のために、観察者の視点の速度情報も用いて視点の位置を推定することで、視点追従の遅延を補償する方法を開発した。この結果、観察者が高速で移動しても追従誤差は増大せず、視点移動に伴う明るさの低下感の少ない画像を呈示することが可能となったので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
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今井 浩
Nec 機能エレクトロニクス研究所
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今井 浩
NEC光エレクトロニクス研究所
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今井 雅雄
NEC光エレクトロニクス研究所
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小椋 行夫
NEC光エレクトロニクス研究所
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窪田 恵一
NEC光エレクトロニクス研究所
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窪田 恵一
日本電気株式会社光エレクトロニクス研究所
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