分散適応型VODシステムの一検討

概要

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近年、Internetの普及により、ネットワークを介した様々な情報提供サービスが注目されている。筆者らは、H.261を実装しTCP/IP上で通信を行うLAN用映像通信装置と汎用WSを用いたVOD(Video on Demand)システムを開発し、その実用性を確認した。また、装置用VODサーバのクライアントとして、汎用WS/PC上で動作するソフトデコーダを用いる際のバッファ制御方式を検討し、映像を表示するフレームレートはハードウェアCODECに比較し低下するものの実用性が有ることを確認した。ソフトデコーダは、容易に既存のWS/PCをVODクライアントにすることができるため、ニュースオンデマンド等の情報配信用クライアントとして、今後重要な形態の一つになると考えられる。今回、ソフトデコーダによるVODクライアントが効率よく動作し、Internetのようなネットワーク結合体上で適応的に動作する分散適応型VODシステムの検討を行い、映像符号化にH.261を用いたプロトタイプシステムを構築したので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-05