圧電トランスインバータによる冷陰極管の2灯直列駆動
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概要
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近年、ノートパソコンなどの携帯機器でもカラー液晶表示が一般的になり、より高輝度のバックライト装置が必要になっている一方、薄型化、低電力化が一層要求されてきている。バックライト用光源としては小型、低消費電力および長寿命などの特性から冷陰極管をインバータを用いて数 10kHzの正弦波交流で駆動するのが普通である。従来のインバータでは高圧発生には巻き線トランスが用いられてきたが、絶縁特性の条件と駆動回路の薄型化の両者を満足させるのは困難であった。筆者らは、巻き線トランスに代えて圧電トランスを用いることにより、巻き線に不可避の絶縁の問題を解決すると共に、高効率が得られ薄型化が容易なインバータを提案した。本報告では、圧電トランスインバータで2本の冷陰極管を直列接続して駆動できることを示す。このような駆動法では、点灯電圧は2kV以上にもなり、従来の巻き線トランスでは非常に困難であると考えられる。これにより、カラー液晶表示に要求される高輝度に対応する簡単な方法が得られた。
- 1994-09-26
著者
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