計算電磁気学入門/総論
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概要
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最近のめざましい計算機の発達にともない、計算電磁気学は単なる従来の数値解析の域に留まらず、電磁界に係わる現象の把握、設計の手段として用いられるようになっている。電磁界解析は、それ自体が厳密でありさえすれば、極めて実験とよく一致するため、机上の模擬実験として広く取り入れられている。しかし、如何なる解析手法も、すべての電磁現象に万能ではなく、使用時に十分な注意が必要となる。計算電磁気学は、今後、「道具」として大規模な計算に益々利用されることが見込まれるため、どの手法がどんな解析に向いているかをよく知っておかねばならない。本チュートリアルは、現在あるいは将来とも電磁界解析を道具として利用される人たちのために、それぞれの道具の特徴及び利点・欠点を短時間で理解できるように企画されている。しかし、時間の部合上、差分法(FD-TD法)/境界要素法/有限要素法/点整合法/モード整合法(安浦の方法)の五つに限る。他の手法については、末尾の文献を参照されたい。なお、ここに挙げた五つの方法は他の方法と同様、ほぼ1965年〜1970年の間にその原型が発案され、その後計算機の進歩にあわせて改良が繰り返され、現在にいたっている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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