2つの導波路間の結合領域における幾何光学解析
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概要
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近年、光通信フィルタデバイスとして、2つのデーパー導波路の結合素子が注目されている。中にはテーパー長が波長の数千倍にもおよぶものがあり、これまでの方法をそのまま適用すれば、設計解析の効率が著しく低下する恐れがある。しかし、幾何光学解析は、逆にこのような構造に対して、非常に能率の良い近似解を与えることが知られている。このことは、著者らによる単一テーパー導波路への適用例でも実証されている。本論文では、同様の手法を、隣接して置かれた2つの導波路間の消滅波領域に拡張して適用すれば、結合導波路も幾何光学的に解析できることを述べる。なお、消滅波領域の取扱については、文献(3)でも既に述べている。しかし、結合導波路では、消滅波領域の界が結合によって他方の導波領域の界となるため両領域の界を同程度の精度で求めておく必要がある。従って、ここでは、近似ではなく厳密な幾何光学公式から議論を始める。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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