単眼カメラによる動画像からの動領域の抽出とその応用

概要

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マンマシンインタフェースの実現にあたっては、人間の自然な手振りは重要な情報の1つであり、計算機による手振り認識に関する多くの研究が存在する。しかし、例えば、複数のカメラを用いた手法では、カメラ同士の位置関係を調整するキャリブレーションという作業が非常に繁雑である。また、マーカーを用いた手法では装着感に違和感がある等の問題点が挙げられる。本研究ではこれらの問題点を解消するため、以下のような制約条件の下で認識を行う事を試みた。・入力画像には、固定された単眼カメラからの画像を用い、完全背景等を作成する必要は無い。・人間は正面を向いて、胸と頭の動きは微少であるとする。・出来る限り不特定多数の人間を対象とし、安定した認識が行なえるようにする。・最終的にはほぼリアルタイムな処理を目指す。本研究では、面倒な調整や前処理を行なう事無しに、手振りを認識する事を目的とした。また、単眼カメラの連続画像から得られる対象物体に関する情報の限界を探る。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18