波長多重光ソリトン伝送
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概要
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全光学的伝送系において波長多重通信を行う場合、光ソリトンは各チャンネルに合わせた周波数フィルターを用いるとそれぞれのチャンネルでの増幅器利得のばらつきにほとんど影響を受けず安定した振幅を保ちながら伝送する利点がある。このためソリトンは線形波に比べ、より安定な波長分割多重が可能と考えられる。しかし実際には光増幅器の中でのソリトン同志の衝突や入力時でのソリトンの重ね合わせなどからくる周波数シフトと、それに伴う時間位置のずれが災いし、ビット誤り率の増加が発生する問題があった。著者らはファイバーの分散マネージメントを用いることにより、これに対する解決法を見出し、その方法の理論および計算機シミュレーションによる有効性を実証した。最近、この方法を用いベル研究所から8チャンネル×10ギガビット/秒合計80ギガビット/秒の波長分割多重ソリトン伝送の結果が報告され1万キロ以上に渡る無エラー伝送が可能であることが実証された。本講演はこれらの理論および実験結果を紹介するものである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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