和泉砂岩の力学的性質 (I)
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概要
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砂岩の強度を論ずる場合にGriffithの割れ目の大きさを構成粒子の大きさと関係づけることによって, Griffithの破壊理論により砂岩の強度を論ずることができることを和泉砂岩で立証した。Griffith理論で論ぜられている表面エネルギーは和泉砂岩では空隙水によつて10〜50%低下することが明らかで, この表面エネルギーの低下が強度の低下をもたらしている。和泉砂岩を弾塑性体としてみた場合, 変形量が小さい間は弾性的性質が強く, 塑性ひずみは無視されるほど小さいが, 変形量が多くなると塑性変形による弾性率がだんだん小さくなり, 塑性ひずみの割合は増加する, しかし一度塑性領域まで変形をすると, その応力まででは塑性変形による弾性率が急に増加して, そこはより弾性的になつてゆく, このように応力対変形曲線は応力依存性が強い。
- 1969-09-01
著者
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