兵庫県南部地震による西宮地区の震害から想定される断層変位運動
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概要
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1995年1月17目兵庫県南部地震は、いわゆる大規模直下型地震で、神戸市から芦屋市にかけ、津波を除くありとあらゆる都市型地震被害が生じた。現在、地震発生機構、被害状況、地震動と地盤の関係等多くの研究者、技術者が調査、解析に当っているところである。本速報論文は、主として現時点までに入手した西宮地区における地震被害状況の各種調査報告に筆者の考察を加え、今回の地震の震源活動について推定しようとするものである。すなわち、震源断層は菊池正幸教授(横浜市大)の解析結果、神戸・芦屋間の地震被害は石川浩次博士(中央開発(株))および竹内吉弘教授(大阪工大)による調査報告の新聞記事をもとにしている。これらの結果に対し、西宮地区における地震発生の水平ずれ時のひずみ開放メカニズム(リバウンド)を仮定し、震源運動および被害と地盤の地震動の関係について考察した結果えられた「断層変位運動」について述べる。
- 1995-04-10
著者
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