一般化された遅延S字形ソフトウェア信頼度成長モデルとその適合性評価に関する考察

概要

論文の詳細を見る
今日,コンピュータシステムの多様化・拡大化に伴い,信頼性の高いソフトウェアが要求されている.そこで,ソフトウェアの信頼性を定量的に評価する方法として,ソフトウェア信頼度成長モデルが数多く提案されている.このために,従来より日本でも,テスト工程におけるフォールト発見事象を,テストにより発見された累積フォールト数がテスト時間に関してS字形成長曲線を示すとして,ゴンペルツ曲線などをあてはめる決定論的モデルにより取り扱ってきた.これに対して,このようなフォールト発見事象を,確率・統計モデルにより記述することができる.その代表的モデルが,非同次ポアソン過程に基づく遅延S字形ソフトウェア信頼度成長モデルであり,フォールト除去過程をより実際的に説明したモデルであると言われている.本論文では,従来の遅延S字形ソフトウェア信頼度成長モデルにおいて,一個当りのソフトウェア故障率と1個当りのフォールト発見率とは異なるものと仮定して,モデルを再構築する.これを,従来よりも妥当性および適合性を高めたモデルとして,一般化された遅延S字形ソフトウェア信頼度成長モデルと定義する.また,本モデルを実際データに適用した信頼性評価例を示し,いくつかの適合性評価基準を導入して従来のモデルの適合性比較も行う.
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-11-25

一般化された遅延S字形ソフトウェア信頼度成長モデルとその適合性評価に関する考察

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク