オブジェクト指向COBOLによるビジネスアプリケーション開発環境の進化
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概要
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COBOLは,10進演算や豊富なファイル処理などの機能をもつ言語であり,ビジネスアプリケーションの分野では今後とも主流であり続ける言語である. COBOL 9xとして1998年に国際規格化される予定のCOBOLのオブジェクト指向機能は,(1)現在のCOBOL 85規格と完全に上位互換,(2)静的な適合チェックとガーベジコレクションによる高い信頼性,(3)多重継承による強力な差分プログラミングが可能,(4)実装とは独立したインタフェースの概念によるポリモルフィックなプログラミングが可能,などの特長をもつ.また,標準的なオブジェクトモデルに合致しているため,CORBAなどの分散オブジェクト環境との親和性も高い.オブジェクト指向COBOLにより,ビジネスアプリケーションは,情報隠ぺいによる保守性の向上,継承と差分プログラミングによる生産性の向上などのオブジェクト指向のメリットを享受すると共に,分散オブジェクト環境へのスムーズな移行も可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-10-25
著者
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西尾 高典
(株)日立製作所システム開発研究所
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西尾 高典
(株)日立製作所ソフトウェア開発本部
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高木 渉
(株)日立製作所ソフトウェア開発本部
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横塚 大典
(株)日立製作所ソフトウェア開発本部
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前田 秀子
(株)日立製作所ソフトウェア開発本部
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横塚 大典
(株)日立製作所 ソフトウェア開発本部
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