負帰還用超高抵抗の対地容量を考慮した直流微小電流増幅器の解析

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直流微少電流増幅器における応答速度の高速化は,負帰還用超高抵抗(以下,超高抵抗と呼ぶ)にシールドを施すことによる超高抵抗の端子間浮遊容量の減少と,正帰還回路による負性容量を用いた実効入力容量の減少の併用によって行われている.超高抵抗にシールドを施し応答の高速化を図った場合,シールドが超高抵抗に接近すると出力波形にひずみが生ずる場合がある.特に,負帰還抵抗用シールドとして,直径の小さなパイプシールドを用いた場合,応答速度は高速化されるが出力波形のひずみが大きくなる.この原因は,シールドを施すことによって超高抵抗の対地容量(接地間容量)が増加するためだと考えられる.そこで本論文では,超高抵抗の端子間浮遊容量のみを考慮した従来の超高抵抗等価回路に,新たに対地容量C_aを追加した新しい等価回路を提案し,これを用いた直流微少電流増幅器の出力応答の解析について述べている.この結果より,直流微少電流増幅器の実効入力容量をC_<in>,高入力抵抗増幅器の電圧利得をKとすると,C_<in><KC_aとなったときに出力波形にひずみが生ずることが解析的に示され,負帰還抵抗用シールドを施した場合,出力波形に生ずるひずみは,主に超高抵抗の対地容量の増加が原因であることが示された.
1995-01-25

負帰還用超高抵抗の対地容量を考慮した直流微小電流増幅器の解析

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