思考の本質の解明をめざして : 神経生理学の立場から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
思考の本質を生理学的に解明するには、思考が行われているときに、思考に直接関係しているニューロン活動を記録する必要がある。思考のニューロン活動の研究は本格的には始まっていないので、最も簡単な思考、言葉を使わない思考での研究から始めなければならない。そのような研究は、サルで可能である。サルの周りにある視覚刺激の多数を分類して概念をどのようにつくるか、特定の刺激や概念に符号を付けさせ、推理や判断を行わせる。そして、これらの思考の要素過程に対応するニューロン活動を同定してゆくのが良い。このようなニューロン活動がみられるのは、大脳の前頭連合野、頭頂連合野や側頭連合野と思われる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-12
著者
関連論文
- 15.ジョギングの成人病予防に関する研究(第5回日本体力医学会近畿地方会)
- 二足で大地を走る : ジョギングと神経生理(第20回土質工学研究発表会)
- 行動の学習とサル前頭連合野の関與(研究会「生物システムにおける認識機能の自己組織過程と自己崩壊過程」,研究会報告)
- 神経ネットワークの形成について(人間をまねる : ヒューマンミメティック最前線)
- 前頭葉の働きと情動, 行動
- 神経系の発達と運動・行動(発育発達講演,講演)
- 28.頭が良くなる走り方
- 近年の脳科学の進歩から導かれる脳性麻痺療育の考え方 (脳性麻痺治療における現状とリハビリテーション医療の位置づけ)
- 思考過程の解明ヘの生理学的アプローチ
- 369.京都大学卒業生のライフスタイルと健康状態
- 定年退職にあたって思うことごと
- 思考の本質の解明をめざして : 神経生理学の立場から
- 脳とコンピュータ : サルの脳、ひとの脳とコンピュータ
- 咀嚼運動と脳
- 咀嚼運動と脳(第 53 回九州歯科学会総会特別講演要旨)