ニュース音声を対象にした時間遅れを蓄積しない適応形話速変換方式
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概要
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本論文では, 発話速度をゆっくりにし, かつ実時間での聴取を可能とする話速変換方式を提案する.例えば, テレビ視聴に話速変換を適用した場合, 映像に対する音声の時間遅れが問題となる場合がある.提案方式は, 音声のみの処理によって, この遅れを短時間に解消しつつ, 話速変換に期待される「ゆっくり感」を実現することを目的とする.話速の制御は, 基本周波数の変化量に応じた適応的な話速の緩急と, 聴感上違和感無い程度の休止区間の短縮を特徴とする.ニュース音声を対象に, 提案方式で変換した音声の聴取実験を行った結果, 若年者層, 高齢者層共に, 実時間からの遅れが蓄積すること無く, 話速変換に期待される効果を実現することがわかった.この方式は, 長時間の放送視聴のほか, 電話等の即時応答が求められる場合にも有効である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-08-25
著者
-
都木 徹
NHK放送技術研究所
-
宮坂 栄一
NHK放送技術研究所
-
清山 信正
NHK放送技術研究所(人間・情報)
-
今井 篤
NHK放送技術研究所(人間・情報)
-
宮坂 栄一
武蔵工業大学環境情報学部
-
中林 克己
静岡産業大学
-
中村 章
NHK技術局
-
宮坂 栄一
武蔵工大
-
宮坂 栄一
Nhk放送技術研究所音響聴覚研究部
-
中村 章
Nhk 放送技研
-
池沢 龍
NHK技術局
-
今井 篤
NHKエンジニアリングサービス
-
清山 信正
財団法人NHKエンジニアリングサービス
-
MIYASAKA Eiichi
Musashi Institute of Technology
-
中林 克巳
静岡産業大学国際情報学部
-
今井 篤
Nhk放送技術研究所
-
清山 信正
Nhk放送技術研究所
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