周波数変換に基づく複素 BPF の一設計法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
複素係数フィルタを用いることは,設計の自由度の増大,係数感度の低減が期待できることから信号処理の分野で注目されている.本論文では,LPFからBPFへの新しい周波数変換法を提案し,これにより,実信号伝達関数から有用な複素係数伝達関数を得られることを示す.提案する方法は振幅2乗関数に基づいており,ω=0および∞で基準LPFの周波数χ=∞に写像可能な複素伝達関数を導出する.このことにより,基準フィルタに分母分子間の次数差で減衰させる通常の型の低域通過フィルタを用いることで,低域および高域で実部および虚部の位相差にかかわらず,十分な減衰を与えることが可能となり定位相差分波器の設計に余裕を与えることが可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-11-25
著者
関連論文
- 2次能動複素係数帯域通過フィルタの実現とそのヒルベルト変換への応用
- A-14 CCIIを用いる能動複素フィルタの一構成法(A-1. 回路とシステムC,一般講演)
- 双1次複素伝達関数の回路実現とその応用
- リアクタンス終端された2線条方向性結合器の性質について(技術談話室)
- 単純ル-プハイブリッドリングの一般化
- 種々のハイブリッド回路の特徴
- 位相反転形ハイブリッドリングの広帯域化
- ラットレース回路のサセプタンス補償
- 8-2 逆相ハイブリッド・リングの広帶域化
- 8-1 各種のハイブリッド回路
- 1)各種ハイブリッド回路(第26回 テレビジョン方式回路研究委員会)
- CCIIを用いた能動複素係数カレントモードフィルタ構成の一手法
- 周波数変換に基づく複素 BPF の一設計法
- 二次能動複素フィルタの一構成法
- 能動複素フィルタの周波数特性補償
- 8-7 ハイブリッド特性が双峰となる単純ループ・ハイブリッドリング
- 8-6 分路L補償Rat Race回路の特性