通信経路の容量の割当てを考慮した通信網信頼性評価法
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概要
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通信網の信頼性評価法として,通信網をグラフで表現し,その連結確立を評価する問題が,検討されている.しかし,複雑な通信網の評価を行うには,グラフモデルは,あまりに単純であり,より現実的な通信網の特徴に基づいたモデル,および,信頼性評価法が必要になる.本論文では,通信網の特徴として,(1)全断だけでなく,通信網の容量が何%減少したかという故障のひどさを考慮する必要がある.(2)通信網のおいては,通信経路(伝送経路等)が割り当てられており,トポロジーとして連結していても,通信経路上の装置が故障すれば,通信不能となる.という点に着目したモデル,評価尺度を紹介し,評価アルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムは,通信網の構成要素と通信経路の間に成立する組合せ的な性質に基づき,高速に信頼性評価を行うことができる.最後に,提案アルゴリズムを用いた評価例を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-11-25