ハイブリッド領域近似を利用する2次元 FIR フィルタの設計
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概要
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本論文では,空間変数と周波数変数が混合するハイブリッド領域を用いた2次元(2-D)零位相FIRディジタルフィルタの設計法を提案したものである.2次元周波数平面における振幅特性仕様に対し,1次元FIRフィルタの近似法を2段階に分けて利用することで所望特性を近似している.まず,一つの周波数変数に関するミニマックス近似によって,ハイブリッド領域での近似係数が得られる.次に,もう一方の変数について周波数サンプリング法,あるいは,不整合チェビシェフ近似法によりフィルタ係数が得られる.更に設計された2次元フィルタの誤差分布を評価し,誤差の大きさが周波数領域でばらつく場合には,より良好な近似となるように再設計する方法を提案している.本方法は2次元フィルタ係数の計算を1次元のものに分解しているので,設計は簡単である.また,フィルタの通過域と阻止域のリプルの大きさは,および,それらの割合がある程度自由に設定できるなどの利点がある.
- 1994-04-25
著者
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