フローネットワークのmルートフロー
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概要
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フローネットワークにおける2点間を流れるフローを拡張した2点間のmルートフローを定義している.mルートフローは通信網においてmルート構成した通信回線の集まりに対応するものとして与えられる.フローネットワークにおいて同一の容量をもつ枝からなる.着目する2点を結ぶm個の枝素なパスの集まりを初等枝mルートフローと定義し,2点間の枝mルートフローをその2点間の初等枝mルートフローのいくつかの和として定義している.更に,フローネットワークのカットに対して通常の容量を拡張した枝mルート容量を定義し,最大枝mルートフロー値についても通常のフロー理論における最大フロー最小カットの定理と同様な定理が成り立つことを示している.また,同一の容量をもつ枝からなる,着目する2点を結ぶm個の内素なパスの集まりを初等点mルートフローと定義し,2点間の点mルートフローをその2点間の初等点mルートフローのいくつかの和として定義した場合にも,同様の定理が成り立つことを示している.最大mルートフロー値は通信網でいえば2局間にmルート構成することの可能な最大通信回線数に対応する.
- 1993-08-25
著者
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