点と辺に容量をもつネットワークの中心度関数
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概要
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通信網,輸送網のようなネットワーク構造を有するシステムをグラフで表現した場合に,グラフの点の中心らしさの度合いを論じたり,最も中心らしい点の位置を求めたりすることはグラフ・ネットワーク理論における興味ある話題の一つである.この問題に関連してグラフやネットワークの点の中心らしさを表す種々の表示式が考えられており,一般に"中心度関数"と呼ばれている.中心度関数のほとんどは2点間の距離によるものや2点間の最大フローによるものであるが,後者の最大フロー値を用いた中心度関数は,点または辺のどちらか一方に容量をもつネットワークに対して得られたもので,点と辺の両方に容量をもつネットワークに対しては中心度関数は定義されていない.本論文では,点と辺に容量をもつネットワークの中心度関数について考察している.この中心度関数は,辺の容量だけでなく点の中継能力も与えられたネットワークにおける2点間の最大フローを用いて定義されており,意味のあるものと考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-10-25
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