符号化した音楽信号の品質評価に用いるソース信号の選定尺度
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概要
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広帯域・高品質音響通信の品質評価法を確立するためには,品質評価に用いるソース信号の違いが主観評価値に与える影響を明確化し,これを考慮したソース信号の選定尺度を開発することが重要な課題である.本論文では20kHz帯域音楽信号を対象に,通信品質劣化要因の一つである符号化ひずみの評価に用いるソース信号の選定尺度を提案し,その有効性を明らかにした.はじめに符号化した音楽信号の主観評価値に影響を与える特徴量として,「中域信号の雑音性」「スペクトル概形の平たん性」「スペクトルの調波性」に着目し,これらの特徴量を用いたソース信号の選定尺度を提案して,学習データによるパラメータ最適化を行った.次に,CCIRにおいて勧告されている音響信号セット(SQAM-CD)に収録されているソース信号を用いた評価実験を行い,提案する選定尺度を未知データに適用した場合の有効性を検証した.更に,この選定尺度を用いれば,ランダムにソース信号を選定する場合より評価対象の性能を正確に把握できることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-01-25
著者
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