2重DLLの同期時間特性
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概要
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スペクトル拡散通信方式の同期追跡システムとして,遅延同期ループ(DLL)が従来から広く用いられている.しかし,符号分割多元接続を行う際,同時通信中の他局信号が干渉波として存在し,DLLでは,定常位相誤差を生じるため,誤り率特性等の通信システムの性能が劣化する.そこで,他局信号の影響を除去することのできる同期追跡システムとして,2重遅延同期ループ(Dual DLL)が提案されている. しかし, Dual DLL は,二つのDLLを用いており,各々独立に動作していることから,同期追跡過程における過渡応答特性がDLLより劣化することが予測される.そこで,本論文では,まず, Dual DLLの単位位相ステップ応答を与える式を導出し,この式を用いてDual DLLの同期時間特性についての検討を行い,同期追跡ループのパラメータである減衰係数を適切に設定することにより同期時間特性を劣化させずに済むことを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-25
著者
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佐藤 正志
大阪産業大学工学部電気電子工学科
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佐藤 正志
大阪産業大学 工学部 電気電子工学科
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今村 彰隆
大阪産業大学 工学部 電気電子工学科
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吹野 幸治
日本無線株式会社
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羽原 巧
大阪産業大学工学部電気電子工学科
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