小型電波暗箱の開発検討 : その1 : アンテナと吸収体間の距離に関する実験

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概要

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エスパアンテナの極近傍界を測定するのに必要な電波暗箱の最小寸法を見極めるために、まず、幾つかの電波吸収体について, エスパアンテナのReturn Lossを測定し, アンテナと吸収体との距離Lの関係を調べた。厚いピラミッド型の吸収体を利用することでアンテナに近いところでも安定な測定ができ、また、小さいサイズの暗箱を作ることができることを示唆している。次に、シグナルフローグラフの概念およびレーダ方程式を用いて、測定系回路網の反射係数の理論式を導出した。しかし、この理論式を用いてfittingした結果は実験結果と一致しない。そこで、電波吸収体の反射率が入射角依存性を持つと考慮して、反射量Aは距離LとA=BL^αの試験関数を導入し、比較した。αのfitting結果から、反射量が距離とほぼ比例する時、金属反射板を含め電波吸収体の実験結果が理論とよく一致することが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-03-07

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